ひつじは白番

旅先で囲碁が打ちたくて。2017年12月22日から打ち始めて現在五段

第43期名人戦第1局 ポンコツ分析

前夜祭に行ってお二人とお話もさせてもらったので、ちょっと対局の分析を。

 

結果は井山さんの勝ちでしたが、張栩さんに可能性があると感じました。

 

まずは、序盤で張栩さんは二つとも星(star point)に打ってるんですが、これは普段やらない手ですねとレドモンドさんが言ってました。たぶん、張栩さんが裏をかいたんだと思います。細かいことですが、いい揺さぶりですね。

 

次に、コウです。張栩さんの得意の形ですね。序盤からコウを仕掛けてゴリゴリ行ったのは、得意の形で勝負を挑むいい姿勢だったと思います。

 

最後に、1日目の封じ手(井山さんが封じ手)前の一手。これは、解説の山下さんももっと安全なところに打てたはずなのに、と言っていたように攻めた手でした。当然、張栩さんなら確実な手を打てたはずですが、それでは井山さんレベルには通じないのでリスクのある手をあえて選んだんだと思います。この辺は本来、井山さん的な打ち方ですよね。

 

ということで、1局目は張栩さんが負けましたが、いい負けだったと思うのでこのシリーズまだまだイケると思います。

 

写真は前夜祭の様子です

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