ひつじは白番

旅先で囲碁が打ちたくて。2017年12月22日から打ち始めて現在五段

張栩さんの記者会見 〜 囲碁の勉強してる場合じゃないよ、これを見よ!

名人戦に勝利した後の張栩さんの記者会見、すっごく良かったです!うまく表現できないんですけど、滲み出る人柄、名人戦への想い、囲碁界への提言、ん〜 全て最高でした。囲碁を知らない人もこれを見て、囲碁を始めたくなるような素晴らしい会見だったと思います。

 

せっかくなので、私なりの勝因分析も。

 

まずは、序盤・中盤は正確性を多少犠牲にしつつも時間を節約して、終盤に時間を残すという戦略。これを徹底したことが良かったと思います。案の定、あの井山さんでさえ、ミスが出ました。

 

次に、リスクを負った手を常に出し続けたこと。素人目にも「それは打ち過ぎでしょ〜」と思うところが多々ありました。これがジワジワと井山さんを追い詰めたと思います。リスクを負って自分の打ちたい手を打つ、井山さんのポリシー(「勝ちきる頭脳」に書かれています)ですが、今回は張栩さんがそれを実践していたと思います。

 

最後に、精神的ゆとりというか、いいゆるみがあったことです。前夜祭でお話しさせてもらって感じたことだったんですが、これが随所でいい影響をもたらしたのではないかと思います。シリーズ中にボルダリングに行って怪我されたみたいですけど、ボルダリングに行ってること自体がいい事で、昔だったら行かなかったのではないでしょうか。

 

会見の様子はこちらから見れます。

https://www.youtube.com/embed/qXxVZAOevXw

 

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