ひつじは白番

旅先で囲碁が打ちたくて。2017年12月22日から打ち始めて現在五段

読みを省くためのディープラーニング

大橋(拓文)プロが囲碁に関する記事を連載しているのですが、ここでディープラーニングに関して興味深い話がありました。

 

ディープラーニングが得意なのは「画像を認識する」というもの。囲碁の場合も例外でなく、棋譜をまるでQRコードのように、そして大量(アルファ碁の場合は数千万局)に学習し、局面の特徴を捉えられるようになりました。」

 

ディープラーニング導入後の囲碁AIは、大量に学習した棋譜の経験に基づく感覚で先読みの方向を絞っています。」

 

ざっくり言うと、AIはある局面を見たらこのパターンはココね〜、みたいな感じで打ってるということですね。読みを省いて。

 

この感覚は、将棋の羽生さんの感覚に似てると思います。前にテレビで羽生さんの脳の働きを分析した番組があって、ある局面を羽生さんと他の人に読んでもらったところ、羽生さんはバッサリ他を切って読みの方向を一部に絞っていたのに対して、他の人はいろんなところを読んでいました。これに似てますよね。この感覚は、何万局も経験を積んで得られるものですが、実はこれをAIの推奨手をパクることで実現できるのではないでしょうか?

 

ということで、これからはいろんな局面でのAIの推奨手をなるべく押さえるようにしてみるつもりです。この前、3手目をどこに打つのがいいのか?Leela(AI)で分析した記事を書きましたが、これがまさにそうですね。

http://siroban.hateblo.jp/entry/2018/11/12/132125

 

ただ、注意が必要なのは、AIの推奨手は唯一の正解というわけではないということです。この局面でここに打てば、この後優勢になることが多かったということにすぎないので、負けることも当然あります。だから、といって推奨手が間違っているわけではないんですね。

 

大橋プロの記事はこちら

https://froggy.smbcnikko.co.jp/13321/?cid=snstw_frg_share